着物

20代はキャリアを積むべき(着物通販、2000年代中頃のEC事情)

2005年頃~私は着物通販のアルバイトをしていました。ひたすら商品登録する仕事でした。

その会社というのは、細かく部門が分かれていて、基本的に正社員が、仕入れとサイト運営マネージャーとなり、他のスタッフは、ひたすら梱包する人、ひたすら受注や電話対応する人、ひたすら撮影と画像加工する人、そして、私のようなひたすら商品登録する人に分かれていました。

それぞれの部門で大変な仕事はあったと思いますが、他部門との交流があまりなく事情がわからなかったです。

ひたすら商品登録する人としては、着物という世界に1点しかないものを楽天・ヤフーショッピング・自社サイトに出品しているので、どこかで売れた際に、在庫を合わせないのといけない作業が大変でした。この作業が30分に一回あります。

そして、当時は楽天オークションが開催されていましたので、この準備も1時間に一回ありました。

2000年代半ばまでというのは、楽天やヤフーショッピングなどでは、マーケティングのことはあまり考えず商品写真を撮って商品ページを登録さえすれば売れた時代でした。

もうめっちゃ忙しくて、1ヶ月の半分は終電帰りでした。

アルバイトですが、給料がまずまず良かったです。
しかし、ひたすら商品登録するだけでは、何のスキルも身に付きません。

そこで、Photoshopなどを扱っている画像加工の仕事もやってみたいと上司に進言したところ「それはできない。」と。

ということで、退職することにしました。

その後、登録していたリクナビネクストからスカウトメールが届き、携帯コンテンツの制作会社に面接に行くのですが、前職ではどのようなことを学ばれましたか?という質問が面接官からありましたが、

「終電まで仕事して忍耐力が身に付きました。」と回答しました。

おそらくWEBのスキルを聞きたがっていたと思いますが、決まったテンプレートで商品登録していただけなので、言えるほどのスキルはなかったですね。もちろん不採用です。

いろいろ面接を受けていく中で、若い時(当時24歳)はもっといろいろな人と触れ合うような仕事が良いと思っていました。

そこで目に留まったブライダル演出の求人。そこに面接を受けにいくとすんなりと決まりました。私のキャリアでは唯一WEBマーケティングとは関係ない仕事なのですが、そこでWEBの仕事にも通じるとても重要な考え方を学びました。